虐待や中絶を減らすため
厚労省の資料によると、2015年は週に1人の子どもたちが虐待死しており、そのうち34.6%が「予期しない妊娠」によって生まれています。
また別の資料によると、2017年は日に38人の未成年が人工妊娠中絶を行っています。
しかし東京都教育委員会によると、中学校の授業で避妊法や人工妊娠中絶を指導しているところはわずか9%です。
性教育で適切な避妊法を指導することで、予期せぬ妊娠や、それに伴う中絶・虐待を予防することができます。
また内閣府は子どもたちが性暴力から身を守れるよう、水着で隠れる部分は他人に見せない・触らせないなどの性教育を幼児期から行う必要性を指摘しています。
子どもたちの性感染症を減らすため
厚労省の資料によると、2018年は未成年の性器クラミジアへの感染が日に5件も報告されています。
四天王寺大学の研究では、大学生225人に対して性感染症予防に関する授業を行いました。
その結果、性感染症に対する知識および予防方法の正確な認知、性行動に対する抑制の意識の高まりなどの効果が認められています。
つまり適切な性教育を行えば、性感染症を予防できるのです。
スマートフォンが普及し、性の情報に触れる機会が早まっているため
内閣府の資料によると、2017年の中学生のインターネット利用率は85.2%です。
子どもたちのインターネット利用が当たり前になり、性の情報に触れる機会が増えた現在は、昔より早い段階で適切な性教育を行う必要があります。
【After】虐待・中絶・性感染症などから子どもたちを守るため、性教育をもっと充実させるべきでしょうか? 【Before】虐待・中絶・性感染症などを予防するため、子どもたちの性教育をもっと充実させるべきでしょうか?