蒲蒲線（新空港線）の計画を見直してほしい

このプロジェクトには大きな疑問がいくつもあります。

技術面
・東急と京急は軌間が違うため相互乗り入れが出来ない
・フリーゲージトレインも現時点で完成した技術ではない
・京急蒲田から先、大鳥居で乗り換えというが、その計画が実質白紙。
・三線軌条で乗り入れを実現させたとして、車両故障時の扱いがどうなる？
・すでに空港線は５分に一本で走っていて、余裕がない。京急側の本数を減らすのは本末転倒では？

運用面と利便性
・東急多摩川線の各駅は最長4両分しかないところへ、渋谷方面からの直通を走らせるとして途中駅の扱いは？
・東急蒲田駅での池上線と多摩川線の乗り換えが大変不便になる
・京急蒲田駅ではPiOの地下深くにできるという東急ホームから、地上５階相当にある京急ホームまでの移動は相当な時間を要する
・JR東日本がりんかい線を活用した「羽田空港アクセス線」計画を着々と進めている。完成したら新宿〜羽田空港が23分。渋谷からだと20分を切るだろう。誰がわざわざ東急に乗って蒲田で乗り換えを選ぶだろうか？

以上のことから、出来上がったとしても微妙な使い勝手の盲腸線ができるだけになると考えられる。そこに費用を注ぎ込む合理的な理由は考えられません。

現時点で手っ取り早い空港アクセスは、蒲田駅南口通路を延長して大田区役所の2, 3 階を使って東西自由通路化。そこからペデストリアンデッキでアプリコとロータリーの前まで降ろす。これで空港直通バスへの乗り換えが圧倒的に便利になる。ちょうど蒲田駅東口再開発を行っているところなのでそれに乗っかれば良い。
これならば費用対効果は圧倒的に安く、かつ東西の行き来がしやすくなるのではと考えます。