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0~2歳の子供達が通う保育園では、日常的に紙おむつが使用されます。
そして布おむつ時代の慣習の名残もあって、公立園を中心に使用済み紙おむつは保護者が持ち帰るとする自治体が多いです。
東京都新宿区や武蔵野市などのように、使用済み紙おむつは保護者が持ち帰らず、保育園で処理するべきでしょうか?
使用済み紙おむつは、重いし、かさばるし、くさいです。
毎日の持ち帰りは負担ですし、お迎え後の買い物や外食時には周囲の目が気になるという人も多いでしょう。
おしっこやうんちをそのままにしておくと中で菌が繁殖し、病気の感染源になるリスクがあります。
さらに帰り道ではこれらの菌をまき散らしているかもしれません。
先生たちは、使用済みおむつを一旦バケツに入れる→園児ごとにビニール袋に仕分け→保護者に引き渡すという作業を毎日行っています。
これはただでさえ忙しい先生たちの余計な手間となっています。
また他の子供の使用済みおむつとの取り違えも発生しているようです。
おしっこ・うんちの回数や状態で子供の体調を把握することができます。またおむつ卒業の進み具合を知ることもできます。
とはいえ、園内で捨てている所では、これらの情報はお迎えの時に先生から伝え聞くケースが多いようです。
おむつを自治体が回収する事になった場合、年間の必要コストは、東京武蔵野市では週5回の回収で約1900万円、大阪府大阪市では週3回の回収で約900万円と見積もっています。
そのぶん、他の分野の予算を削るか、借金を増やすか、増税や保護者負担により新たに徴収する、などの方法でカバーする必要があります。
財政コスト削減のため回収の頻度を低くすると、回収日までのにおいや衛生面のリスクが高まります。
また園によっては回収日までおむつを保管するスペースがないケースもありえます。